2024年講師陣

 ドミトリー・フェイギン(チェロ)Dmitry Feygin

ロシア人チェリスト、ドミトリー・フェイギンは、有名なチェリスト であった父、ヴァレンティン・フェイギンと、有名なチェロ教師であった母、ガリーナ・ズーヴァレヴァのもとに、モスクワに生まれる。その後、モスクワ音楽院中央付属音楽学校にて英才教育を受け、後にモスクワ音楽院へ入学、同大学院を卒業。その間、父にチェロを、室内楽を ショスタコヴィッチ室内楽団のチェロ奏者アレクサンドル・カルチャーギンなどに師事する。

モスクワ音楽院在学中、1991年にモスクワ院大ホールにて指揮者アレクサンドル・ヴェデルニコフ(現ボリショイ劇場常任)指揮により、チャイコフスキー作曲『ロココのテーマによる変奏曲』でデビューする。今まで にショスタコヴィッチ室内楽コンクール、日本のチェロコンクールなど数々の賞を受賞。ショスタコヴィッチ室内楽コンクールではショスタコヴィッチ夫人から特別にソナタ賞を授与される。

1986年からロシア国内外で演奏活動をはじめ、NEW-VIKTRINGフェスティバルやCARINTHISHERフェスティバル(墺)、カルマール・フェスティバル(仏、主催はロシア人ヴァイオリニスト、スピヴァコフ)、オレグ・カガン・フェスティバル(露、ナタリア・グッドマン主催)、モスクワ11月芸術祭などに出演する。’95年からはモスクワ・コンサート・フィルハーモニー協会のソリストを務め、モスクワ音楽院付属音楽学校で教える。’99年に はロシア人指揮者、イリヤ・ム―シンなどと共演する。’06年からはモスクワフィルハーモニア協会主催による定期演奏会に、毎年、チェロとピアノ、デュオ室内楽のシリーズに新見・フェイギン・浩子(ピアノ)と連 続出演している。

最近では、小林研一郎、広上淳一など世界的に有名な日本人指揮者などと日本のオーケストラとも共演する。さらに韓国やベトナムなどの有名なオーケストラとも共演する。現在、日本を始めロシア、韓国のコンクールの審査員や、さらに中国やアジアを中心に公開レッスンなども行う。

ロシア、日本やアジアを中心にソロや室内楽で活躍している。

2016年にシューベルト アルペジオーネ ソナタ他CDをリリース。2018年には、バッハ無伴奏チェロ組曲全曲CDをリリース、全曲演奏会を行った。2020年20世紀 無伴奏チェロ曲集 コダーイ、レーガー、ヴァインベルクCD をリリース。現在東京音楽大学教授。
 
 木野雅之 (ヴァイオリン)Masayuki Kino

日比野愛次、西川重三、篠崎功子の各氏に師事。桐朋学園を経て、1982年ロンドンのギルドホール音楽院に学び、 名匠イフラ ・ニーマン教授に師事する。音楽院卒業後、ナタン・ミルシュタイン、ルッジエーロ・リッチ、イヴリー・ギトリス等3人の巨匠に師事し研鑽を積む。又、レオニード・コーガン、サルヴァトーレ・アッカルド、ジノ・フランチェスカッティ、シャンドール・ヴェーグのレッスンも受講した。

1983年、イタリアにてロドルフォ・リピツァー国際ヴァイオリン・コンクール優勝。84年、ロンドンにてカール・フレッシュ国際ヴァイオリン・コンクール最高位を獲得し、W.H.スミス賞と聴衆賞を受賞。 85年、パリにてメニューイン国際コンクールでサロン音楽特別賞を受賞。87年には『ロイヤルオーケストラ協会シルバーメダル』 を授与され、ロンドンにて記念演奏会を行った。88年、ベルリンにてルッジェーロ・リッチ国際マスター・コンクール優勝。90年にはアメリカのパーム・ビーチ招待国際ヴァイオリン・コンクールに優勝。

ソリストとしてロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン交響楽団、ポーランド国立放送交響楽団、ジョルジュ エネスコ ブカレスト フィルハーモニー管弦楽団、リュブリアナ歌劇場管弦楽団、グルノーブル ユース管弦楽団、南イギリス交響楽団、モスクワ放送交響楽団、ロンドン・モーツァルト管弦楽団、アルトゥール ルービンシュタインフィルハーモニー管弦楽団、サンレモ交響楽団、バーリ交響楽団、グレーター パーム ビーチ交響楽団、フィンランド ラ テンペスタ、広島交響楽団、九州交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団等と共演。ネーメ ヤルヴィ、オッコ カム、モーシェ アツモン、ガエタノ・デローグ、ウラディーミル フェドセーエフ、ユーリー シモノフ、ノーマン デルマー、アーサー デイヴィソン、ダリル・デイヴィソン、マルチェロ ヴィオッティ、渡邉暁雄、小林研一郎、広上淳一、三ツ石精一、手塚幸紀、高関健、山下一史、西本智実、大植英次、梅田俊明、沼尻竜典、飯森範親、山田和樹、飯守泰次郎、荒谷俊治、井上道義、藤岡幸夫、新田ユリ、外山雄三他、多数の指揮者と共演。又、室内楽をマルタ・アルゲリッチ、アレクセイ・リュビモフ、ミクローシュ・ペレーニ、ポール ズーコフスキー、ジェラール プーレ、ダニエル ベンヤミニ、仲道郁代、神谷郁代、伊藤恵、清水和音、花房晴美、小曽根真、横山幸雄他と共演。ロンドン 、カーディフ、グラスゴー、マンチェスター、バーミンガム、ベルファスト、パリ、アヴィニヨン、エクサンプロヴァンス、ベルリン、ケルン、デュッセルドルフ、ミュンヘン、バーデンバーデン、マインツ、フランクフルト、コルシカ島、ミラノ、ローマ、ナポリ、フィレンツェ、ヴェネツィア、シラクーザ、ルガーノ、ローザンヌ、チューリッヒ、ヘルシンキ、ブダペスト、ブカレスト、ヤシ、プラハ、カトヴッツェ、クラクフ、ニューヨーク、ムンバイ、デリー、マドラス、コロンボ、ソウル他で演奏。また、シュレースビッヒ ホルシュタイン、サンレモ、オールドバラ、インターリンク、ラフォール ジュルネ、フィレンツェ 夏の夕べ、オウルンサロなど 国際音楽祭への参加も多く、海外での活躍も盛んに行われている。又、RAI(イタリア)、スイス イタリア語放送、ラジオ フランス、BBC、NHK等のラジオ、テレビに多数出演した。

グレーター・パーム・ビーチ交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団のコンサート マスターを経て、93年4月 より日本フィルハーモニー交響楽団のコンサート マスターに、02年7月 よリソロ・コンサート マスターに就任。
多数のCD、DVDがオクタヴィア、サウンド&ミ ュージッククリエーション他より発売されており 、 いずれも高い評価を得ている。
世界各地での活動の他、2015年より毎年、インドネシアにてコンサートとマスタークラスを行い、ジャカルタ、ジョグジャカルタ、スラバヤ、パダン パンジャン等で演奏。又、2018年にはマレーシアのクアラルンプールでも演奏した。球磨川音楽祭、大阪みおつくし音楽祭、コロナに負けない京都文化力音楽祭、豊岡こうのとり音楽祭、宮古島青少年国際音楽祭、スコットランド DG地球救援国際音楽祭等の音楽監督。東京音楽大学教授、桐朋学園大学、武蔵野音楽大学講師、インドネシア パダンパンジャン国立芸術院客員教授として後進の指導にあたっている。 JASTA(一般社団法人日本弦楽指導者協会)顧問。

使用楽器は恩師ルッジエーロ・リッチから譲り受けた1776年製ロレンツォ・ストリオーニ。
《木野雅之オフィシャルサイト》
http://eknowhowinc.juno.weblife.me/masakino2/index.html

撮影 明石一矢

 吉川 朝子(ヴァイオリン・室内楽)  Asako  Yoshikawa

桐朋学園音楽科高校、大学にて鷲見三郎、マリエ・ホローニョバ各師に学んだ後渡伊、イタリア国立サンタ・チェチーリア音楽院マスターコースにてP・カルミレッリ、R・ブレンゴラー、シェリングに薫陶を受ける。在学中よりローマ合奏団奏者及びサンタ・チェチーリアオーケストラ第1ヴァイオリン客員奏者としてイタリアでの演奏活動を始める。同音楽院創立以来弦楽科初のフルボード及び栄誉賞受賞者として卒業後、ヴェニスのラフェニーチェ劇場でコンチェルト・ソリストデビュー。帰国後、東京ゾリスデン・コンサートミストレスを務め、リサイタル、NHKによるリサイタル放送、室内楽、客員主席奏者等の演奏活動の他、教育にも力を注ぎ門下からは優秀な演奏家が多数輩出されている。ムーランダンデ(仏)モンテ・フィアスコーネ、ピエディルーコ(伊)等欧州の国際音楽祭にて招待されマスタークラスを持つ。92、93年イタリア国営テレビにてリサイタル及びレッスン風景が放送された。CDは「デュオ・セレナーデ」「トリオ・アマティ」がリリースされている。また国内外の国際コンクール審査員を務める。蓼科音楽祭音楽監督。

 ミケーレ・インノチェンティ(ピアノ・室内楽)Michele Innocenti

miche
イタリア・トスカーナ出身。パリ在住。フィレンツェ・ケルビーニ音楽院にてアントニオ・バッケリに、パリ高等音楽院にてアルド・チッコリーニに、ブダペストのリスト音楽院にてラド・フェレに師事。室内楽をフランコ・ロッシ及びカルテット・イタリアーノに師事する。レンド・オブ・アワード・パリ賞、ストレーサ国際ピアノコンクール、バルドリーノ国際コンクールで優秀な成績を修め、若くしてソロ及び室内楽奏者として演奏活動を始めた。ハンガリーにてブダペスト交響楽団、フィレンツェ、トスカーナ等のオーケストラよりソリストとして招待されコンチェルトを共演。またリサイタル及び室内楽コンサートを世界各地で行っている。室内楽ではフランスを代表する奏者たちと共演。その演奏は各地でレコーディング&放送されている。フィレンツェ、ルッカ、モデナ、パリの各音楽院等で教授後、現パリ、モンモランシーコンセルヴァトワールピアノ科教授。フランスにて優れた教育者に贈られる“C.A”の称号を得る。また数々の国際コンクール審査員として招待されている。

 

 百武 由紀(ヴィオラ・室内楽)   Yuki  Hyakutake

東京芸術大学付属高校を経て、同大学卒業、同大学院修了。井上武雄、浅妻文樹、ウイリアム・プリムローズ、セルジュ・コロー各氏に師事。在学中芸大オーケストラと「イタリアのハロルド」を協演。皇居桃華楽堂にて新人演奏会出演。1999年まで東京都交響楽団に在籍し 首席奏者を務めた。外来演奏家との共演多数、国内外の音楽祭多数出演。邦人作品、現代曲の初演も多数手掛けており1999年日本音楽コンクール作曲部門の演奏に対して、審査員特別賞を受賞。カルテット「クワトロ・ピアチェーリ」・東京シンフォニエッタメンバー。第65回文化庁芸術祭大賞受賞。第10回佐治敬三賞受賞。愛知芸術大学教授。桐朋学園大学院大学、東京音楽大学講師。

 
 百武 恵子(伴奏アシスタント)  Keiko  Hyakutake

東京音楽大学、大学院を経て、パリ国立高等音楽院にて伴奏科、室内楽科を一等賞を得て修 了。2007年文化庁海外派遣芸術家海外研修員。フランス国際コンクール室内楽部門第一位。 在学中よりロンティボー国際コンクール、カザルス音楽祭、などに公式伴奏者として参加。弦楽器 クラス伴奏者を度々兼任し、パリ国立管弦楽団、フランス国立管弦楽団などのメンバーと共演。09年に帰国。10年文化庁国際交流基金の支援のもとアルジェリアにてリサイタルを行う。ピアノを 三浦捷子、川上昌裕、伴奏法と室内楽をJ.ケルネル、山洞智、C.イバルディの各氏に師事。東京音楽大学非常勤講師(伴奏、室内楽)
 


 秋元一夢(伴奏アシスタント)Kazumi Akimoto 

7歳より独学でピアノを始める。東京音楽大学大学院修了。在学中奨学金を得る。これまでに故・野島稔、故・海老原直美、松本愛、故・後上聡司の各氏に、室内楽を土田英介に師事。現在東京音楽大学指揮研修講座伴奏員。演奏活動の他ピアノ講師、ピアノコンクール審査等、後進の育成にも力を注いでいる

 吉村 美保 (メインアシスタント)    Miho Yoshimura

桐朋学園大学音楽学部卒業。同大学伴奏研究員、ペダゴジカル・ディプロマ(ソルフェージュ教育)を修了。日本ピアノ教育者連盟ピアノオーディション本選 優秀賞。PITNAピアノ・コンペティション特級デュオ部門全国大会 優秀賞・ソニー賞・味の素賞を受賞。これまでにピアノを松岡貞子、二宮裕子、ミケーレ・インノチェンティ、アンジェロ・ペピチェッリの各氏に、伴奏法を藤井一興、岩崎 淑、アンリエット・ピュイグ=ロジェの各氏に、室内楽を吉川朝子、フランチェスコ・ペピチェッリの各氏に師事。「グレートチェンバーミュージック 4手のピアノとトリオの饗宴」でトリオ・アマティと共演。「GruppoFAMA ピエディ・ルーコの仲間たち」、「Around300」1台4手、1台6手、2台4手によるコンサートなどの室内楽コンサートに出演。ピエディルーコ国際音楽祭アシスタントピアニスト。室内楽グループカロローザ会員。桐朋学園小学校音楽科講師。


 

 大谷桜子 (インスペクター&スタッフ)    Sakurako Otani

横浜雙葉高等学校卒業。東京音楽大学音楽学部器楽科を経て、同大学大学院器楽専攻弦楽器研究領域を修了。
第7回蓼科音楽コンクール大学の部S部門第3位。
在学中、短期留学奨学生としてザルツブルクのモーツァルテウム国際サマーアカデミーに参加。ピエール・アモイヤル氏のクラスを修了。

ソロでの演奏活動のほか、都内アマチュアオーケストラのコンサートミストレスとしてオーケストラの指導も務める。
弦楽四重奏にコントラバスを加えたアンサンブル団体、ピトレ弦楽奏団メンバーとして2016年3月より東京スカイツリー展望シャトル内のBGMを演奏する等、ジャンルを問わず活動。

洗足学園ニューフィルハーモニック管弦楽団コンサートミストレス。
ピトレ弦楽奏団、おーけすとら・ぴとれ座、古典音楽協会メンバー。
横浜市民広間演奏会会員。

 若林めぐみ (インスペクター&スタッフ)    Wakabayashi Megumi

4歳よりヴァイオリンを始め、大学入学時にヴィオラに転向。市川市新人演奏家コンクール弦楽器部門にて優秀賞。セシリア国際音楽コンクール弦楽器部門にて奨励賞。同コンクール室内楽部門にて第3位。これまでにヴァイオリンを瀧澤裕子、吉川朝子の各氏に、ヴィオラを百武由紀氏に師事。室内楽を白石禮子、花崎薫、桐山建志、天野武子、平光真彌、フェデリコ・アゴスティーニの各氏に師事。愛知県立芸術大学音楽学部卒業、同大学院音楽研究科博士前期課程修了。
現在は東海地方を中心にオーケストラの客演奏者として活動中。

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